御朱印の記録は専門アプリにおまかせ。由来・祭神(本尊)・建築の見どころを、公式情報や一次資料にもとづいて深く伝えます。まずは全国10件から。
京都府京都市
千本鳥居と稲荷信仰の総本宮
島根県出雲市
大国主大神と縁結びの信仰
東京都台東区
雷門と観音信仰の1400年
東京都渋谷区
代々木の杜に鎮まる近代の神宮
広島県廿日市市
海に浮かぶ大鳥居と平清盛の造営
奈良県奈良市
奈良の大仏と鎮護国家の願い
栃木県日光市
陽明門と徳川家康公の眠る社殿
三重県伊勢市
天照大御神と式年遷宮の1300年
福岡県太宰府市
学問の神・菅原道真公を祀る
大阪府大阪市
住吉造の本殿と神功皇后の伝承
由来・祭神(本尊)・建築の見どころ・参道の周辺店舗を掲載しています。一覧のカードから該当箇所へジャンプします。
京都府京都市伏見区深草藪之内町 / 稲荷神社の総本宮(全国約3万社)
祭神: 宇迦之御魂大神を主祭神とする稲荷五社大神
和銅4年(711年)、稲荷山三ヶ峰に神が鎮座したことに始まると伝わる。深草の地を本拠とした渡来系氏族・秦氏が、農耕神である稲荷神を祀ったことが起源とされる。
千本鳥居は稲荷山全体で約1万基におよび、江戸時代以降、願いがかなった感謝の証として奉納された鳥居が積み重なって現在の規模になったとされる。楼門は、豊臣秀吉が母・大政所の病気平癒祈願がかなったことへの御礼として天正17年(1589年)に寄進したと伝わる。
島根県出雲市大社町杵築東
祭神: 大国主大神
『古事記』が伝える国譲り神話にその起源が語られる。大国主大神が天照大御神に国を譲った際、その御住まいとして造営された壮大な宮殿が始まりと伝わる。創建の正確な年代は明らかでないが、日本最古級の神社の一つとされる。
本殿は神社建築で最古とされる様式「大社造」で、高さ24m・日本最大級の木造神社建築。平安時代には約48mの高さがあったとする文献上の伝承があり、長く伝説視されてきたが、2000年の境内発掘調査でその規模を裏付ける巨大な柱の根本が発見され話題となった。神楽殿の大注連縄は長さ約13m・重さ約5.2トンにおよぶ。
東京都台東区浅草 / 聖観音宗 総本山
本尊: 聖観世音菩薩(秘仏)
推古天皇36年(628年)、隅田川で漁をしていた檜前浜成・竹成の兄弟の網にかかった観音像を、里長の土師真中知が自宅を寺として祀ったことに始まると伝わる。都内最古の寺院とされる。
雷門は正式には「風雷神門」といい、向かって右に風神像、左に雷神像を安置する。現在の門は昭和35年に再建されたもの。雷門から宝蔵門まで続く仲見世通りは、長さ約250m・日本最古級の商店街の一つとされる。
東京都渋谷区代々木神園町
祭神: 明治天皇・昭憲皇太后
明治天皇は明治45年(1912年)、昭憲皇太后は大正3年(1914年)に崩御。両御祭神を敬慕する国民の総意により、ゆかりの深い代々木の地に大正9年(1920年)創建された。境内の杜(約70万平方メートル)は、創建にあたり全国からの献木と奉仕作業によって造成された人工林である。
本殿は伝統的な神社建築様式「流造」。昭和20年の空襲で旧社殿を焼失し、昭和33年(1958年)に再建(屋根は檜皮葺から銅板葺に変更)。第一鳥居は令和4年(2022年)に建て替えられた高さ10.1mの木造鳥居で、奈良県産の吉野杉が使われている。
明治神宮の参道は表参道・竹下通り一帯の商業エリアと一体化しており、他の掲載施設のような「門前町の老舗」を広く知られた形で特定できる一次資料を確認できなかったため、今回は周辺店舗の掲載を見送っています。
広島県廿日市市宮島町 / 世界文化遺産(1996年登録)
祭神: 宗像三女神(市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命)
社伝によれば、推古天皇元年(593年)に地元の有力豪族・佐伯鞍職が社殿造営の神託を受けて創建したと伝わる。現在のような、潮の満ち引きに応じて海上に浮かんで見える社殿の形式は、平安時代末期に厳島を篤く崇敬した平清盛が造営したものと伝わる。
大鳥居は高さ16mで、日本三大鳥居の一つとされる。現在の鳥居は明治8年(1875年)再建の8代目。寝殿造の様式を海上の社殿群に応用した構成は他に類例が少なく、世界文化遺産の評価にもつながっている。
奈良県奈良市雑司町 / 華厳宗大本山
本尊: 盧舎那仏(奈良の大仏)
聖武天皇が、疫病の流行や政変が相次いだ当時の社会不安を仏法の力で鎮めようと、天平15年(743年)に大仏造立を発願。天平17年(745年)から本格的な造像が始まり、天平勝宝4年(752年)に開眼供養会が営まれた。造立にはのべ260万人が関わったと伝わる。
大仏殿は世界最大級の木造建築とされ、現在の建物は江戸時代の再建。本尊の盧舎那仏坐像は像高約15m。南大門に安置された金剛力士像(阿形・吽形)も鎌倉時代を代表する彫刻として知られる。
栃木県日光市山内 / 世界文化遺産(1999年登録)
祭神: 徳川家康公(東照大権現)
元和3年(1617年)、徳川家康の遺言により久能山から日光へ改葬・創建されたと伝わる。現在見られる絢爛な社殿群は、3代将軍・徳川家光による寛永13年(1636年)の大造替によるもの。
陽明門は500以上の彫刻が施された国宝の門で、一日中見ていても飽きないことから「日暮の門」とも呼ばれる。本殿・石の間・拝殿など8棟が国宝、34棟が重要文化財に指定されている。
三重県伊勢市宇治館町
祭神: 天照大御神
約2000年前、天照大御神の御杖代(みつえしろ)として鎮座の地を求めて各地を巡った倭姫命が、五十鈴川のほとりに皇大神宮を定めたと伝わる。
20年に一度、社殿を新しく造り替えて神様に遷っていただく「式年遷宮」は第41代持統天皇の御代に始まり、1300年にわたり続けられてきた(近年では2013年に第62回が行われた)。社殿は「唯一神明造」と呼ばれる古代の建築様式を伝え、この様式は伊勢神宮以外での使用が許されていない。
福岡県太宰府市宰府
祭神: 菅原道真公
学者・政治家として活躍した菅原道真は、藤原時平との政争の末に延喜元年(901年)大宰府へ左遷され、延喜3年(903年)に没した。その墓所の上に社殿が建てられたのが始まりと伝わる。没後、都で落雷や疫病が相次ぎ、これを道真の祟りと恐れた人々が神として祀るようになったとされる。
現在の本殿は桃山時代の建築様式を伝えるもの。参道から本殿へ向かう途中、心字池に架かる3つの橋(過去・現在・未来を表すとされる)や、道真公にゆかりの深い御神牛の像も見どころ。
大阪府大阪市住吉区住吉 / 摂津国一宮
祭神: 住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)、神功皇后
第14代仲哀天皇の后・神功皇后が新羅遠征(三韓遠征)に赴いた際、住吉大神の加護を得て遠征を成し遂げたとされる。凱旋の帰途、住吉大神の神託により現在の地に住吉大神が鎮斎されたのが始まりと伝わる。
第一本宮から第四本宮まで4棟並ぶ本殿は「住吉造」と呼ばれ、神社建築史上最古の様式の一つとされる。装飾を排した直線的な意匠が特徴で、4棟すべてが国宝に指定されている。
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